ChatGPTを使ってみたけれど、「思った答えが返ってこない」「なんかズレてる」と感じたことはありませんか?
それはChatGPTがポンコツだからではなく、“質問の仕方”にコツがあるからです。
今回は、ビジネスにおいて成果を出すための「AIへの質問力」について解説します。
AIは“あいまいな指示”が苦手
人間同士なら「なんとなく」「察してくれる」で通じることもありますが、AIにはそれが通じません。
たとえば、こんな質問では上手くいきません。
- ✖「事業計画を作って」
- ✖「売上を上げる方法を教えて」
これでは情報が少なすぎて、ChatGPTは曖昧な一般論しか返せません。
「良い質問」の3つの条件
ChatGPTを活かす質問には、以下の3要素が必要です。
✅ 1. 背景を伝える(Who / What)
「誰が」「どんな事業をしているのか」を簡潔に伝えると、回答の精度が格段に上がります。
例:「私は地方で飲食店を経営しており、ランチ営業を強化したいです。」
✅ 2. 目的を明確にする(Why)
何を目的としているのかを明言しましょう。
例:「売上を10%増やしたい」「補助金申請に使える内容が欲しい」
✅ 3. 制約条件をつける(How / When / Rule)
現実的な制約を伝えると、より具体的な提案が得られます。
例:「広告費は月5万円まで」「社員は3人」「週1回しかイベント開催できない」
質問文のビフォーアフター例
Before:
「地域活性化の事業アイデアを考えてください」
After:
「人口2万人の地方都市で、観光資源が少ない地域です。地域経済を活性化させるために、10代〜40代が楽しめる収益性のあるイベント事業のアイデアを3つください。」
→ 回答精度が圧倒的に違ってきます。
プロンプト例|ChatGPTにこう聞け!
中小企業向けに、年間売上1億円を目指すための新規事業アイデアを3つ出してください。 業種は食品加工、社員数は10名。 初期投資は500万円以内に抑えたいです。
このように、「誰が、何を、なぜ、どこまで」といった情報をしっかり盛り込むのが、プロンプト設計のコツです。
まとめ|AIの性能を引き出すのは“あなたの質問力”
ChatGPTは、質問の仕方ひとつで「ただの雑談相手」にも「優秀な戦略パートナー」にもなります。
ビジネスに役立つAIの活用は、正しい質問から始まるのです。
次回予告
第3回では、「ChatGPTで事業計画を作る:基本構成と進め方」について、実践ステップを紹介します。お楽しみに!
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