「お客様の本音を知りたいけど、どんな質問をすればいいのかわからない」
「アンケートを取っても、結果をどう分析して活かせばいいか分からない」
そんなときに役立つのが、ChatGPTのアンケート設計・分析支援機能です。
今回は、ChatGPTを活用して顧客アンケートを効率よく作成し、ニーズを読み解く方法をご紹介します。
ChatGPTでできること|アンケート設計&分析支援
- 目的に合った質問項目の提案
- 選択肢形式 or 自由記述形式のアドバイス
- 調査対象に応じた言葉づかいの調整
- 回答結果の要点整理・分析コメントの生成
- 活用方法や施策アイデアの提示
調査の「設計」から「活用」まで、ChatGPTが壁打ち相手として並走してくれます。
プロンプト例①|アンケート項目を目的別に作成
冷凍食品のリピーター顧客を対象に、満足度と改善点を把握したいです。 全体で5問以内に収めたいので、質問項目を提案してください。 選択式+自由記述が混ざっていてもOKです。
→ ChatGPTは、「購入頻度」「満足度(5段階評価)」「改善希望点」「再購入意欲」など、簡潔かつ有用な項目を整理してくれます。
プロンプト例②|LINEで送れるよう短い質問に最適化
LINE配信で回答してもらう前提で、シンプルで迷わず選べるような質問3つを作成してください。 対象は子育て中の共働き世帯です。
→ ChatGPTは「あなたが冷凍食品に求めるものは?(時短/栄養/価格/味)」など、迷わず選べる選択肢を作成します。
プロンプト例③|自由記述の回答を要約・分類
以下は、アンケートの自由記述欄に書かれた内容です。 内容をカテゴリ別に分類して、よくある意見を整理してください。 (※ここに回答を貼り付け)
→ ChatGPTは「味に関する声」「価格への要望」「包装改善」など、カテゴリ別に要点を整理。報告書にもそのまま使えます。
プロンプト例④|アンケート結果を活かした施策提案
顧客からのアンケート結果から、「価格がやや高いが品質は満足」という声が多かったです。 この結果を踏まえた販促施策を3つ提案してください。
→ ChatGPTは「まとめ買い割引」「お試し小容量商品」「品質の裏付けを伝えるLP改善」など、現実的な打ち手を提案してくれます。
プロンプト例⑤|社内共有用にアンケート概要を報告書化
アンケートの概要を以下のようにまとめたいです。 「目的/調査対象/回答数/主な傾向/今後の活用方針」の5項目で、報告書文案を作成してください。 (※元データ要約 or ポイントを入力)
→ ChatGPTは、上司や会議でそのまま使えるレベルのコンパクトな報告書案を作成してくれます。
まとめ|“顧客の声を聴いて終わり”から、“行動につなげるAI活用”へ
アンケートは「作るのが大変」「集めても使いこなせない」と思われがちですが、ChatGPTがいればその壁を越えられます。
質問づくり・集計・分析・活用提案までを一貫してサポートしてくれることで、顧客理解が加速します。
まずは1つ、ChatGPTと一緒に質問を作ってみるところから始めてみてください。
次回予告
第16回では、「ChatGPTでビジネスアイデアを具体化・検証する方法」をご紹介します。
アイデア段階の“ふわっとした構想”を、事業計画の形に落とし込むための実践法に迫ります。
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