書経の「九徳」とは、寛容で威厳があり、穏やかで仕事の能力があり、謹厳で礼儀を欠かず、能力はあるが誇らず、柔順で果断であり、性質がまっすぐで温和であり、大きな視点を持って細かいところまで気が付き、さっぱりしていて篤実であり、強い意志を持って正しさから外れないことを指します。
これらの徳目を見ると、相反するような資質が併記されていることに気づきます。例えば、「寛容さ」と「厳しさ」は、どちらも重要な徳目ですが、一見すると両立が難しいように思えます。しかし、臨機応変さとバランス感覚をもって両者のバランスをとることができれば、より優れたリーダーシップを発揮することができるのではないでしょうか。
経営コンサルタントとして、私は企業の経営者やリーダーを支援する仕事をしています。その中で、リーダーに求められる資質として、九徳の多くが当てはまることを実感しています。例えば、
- 寛容さ:部下や社員の意見や考えを尊重し、多様性を認める
- 厳しさ:目標を達成するために必要な厳しさや決断力を持つ
- 穏やかさ:冷静に物事を考え、判断する
- 仕事の能力:経営に関する知識やスキルを身につける
- 謹厳さ:礼儀正しく、誠実な態度を示す
- 能力の誇り:自分の能力に誇りを持って、自信を持って仕事に取り組む
- 柔順さ:変化に対応し、柔軟な対応ができる
- 果断さ:必要なときには決断を下し、実行に移す
これらの資質を備えたリーダーは、企業をより良い方向に導くことができると考えています。
また、九徳は人材育成においても重要な役割を果たします。九徳を教科書として、実践していくことで、より優秀な人材を育成することができるでしょう。
私は、経営コンサルタントとして、九徳を日々意識し、実践していきたいと考えています。そして、多くの人に九徳を知ってもらい、意識してもらうための活動にも取り組んでいきたいと考えています。
皆さんも、ぜひ九徳を意識してみてはいかがでしょうか。
ポイント
- 書経の九徳は、相反するような資質が併記されている。
- 臨機応変さとバランス感覚をもって両者のバランスをとることができれば、より優れたリーダーシップを発揮することができる。
- 経営コンサルタントとして、九徳はリーダーに求められる重要な資質である。
- 九徳は人材育成においても重要な役割を果たす。
- 経営コンサルタントとして、九徳を日々意識し、実践していきたい。
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