内発的動機づけを活用した経営戦略
2023.02.10
内発的動機づけとは
- 内発的動機づけとは、個人が内面から感じる動機付けのこと。
- エドワード・デシによると、有能感、自律性、他者との関係性が内発的動機を高める要因。
- ハックマンとオルダムの職務設計理論も、内発的動機づけに寄与する要素として、技能の多様性、職務の完結性、職務の重要性、自律性、フィードバックを挙げている。
自律性の役割
- 自律性は、個人が自分の行動や決断に対してコントロールを持っていると感じる状態。
- 自律性は有能感と密接に関連し、フィードバックによってさらに強化される。
経営における内発的動機づけの重要性
- 現代のビジネス環境では、迅速な判断と自主的な行動が求められる。
- 自律性を高めることで、従業員はより有能で、創造的な業務遂行が可能になる。
自律性の促進に向けた経営戦略
- 従業員の自己決定の機会を増やす
- 自由に意思決定を行える環境を提供。
- タスクの選択、方法、タイミングなどに柔軟性を持たせる。
- フィードバックの強化
- 定期的で具体的なフィードバックを通じて、自己改善の機会を提供。
- 成功体験を通じて自己効力感を高める。
- 教育とサポートの提供
- 新しい挑戦やタスクに対するサポート体制を整える。
- 経験不足の社員に対しても挑戦の機会を与え、成長を促す。
- 適切な権限委譲
- 意思決定に必要な情報と権限を委譲。
- 過度な管理やコントロールを避け、自律性を奨励。
- 組織文化の育成
- 自律性を重視する組織文化を構築。
- オープンで自由なコミュニケーションを奨励し、アイデアの共有を促進。
結論
- 内発的動機づけは、従業員のモチベーションと生産性を高める鍵となる。
- 自律性、有能感、適切なフィードバックを通じて、従業員の能力を最大限に発揮させることが経営者の重要な役割。
- 従業員が自主的に働き、自己成長を遂げることで、組織全体の成功に貢献できる。
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